2015年に国連サミットで採択されたSDGsは、世界が持続可能な社会を実現するための目標です。「だれ1人取り残さない(No one left behind)」ことを誓い、全世界の国と人々が一丸となって取り組むべき目標であり、SDGsに無関係な国も、無関係な人も存在しません。

コーヒーは、主に熱帯地域にある発展途上国で栽培され、先進国を含む世界中で消費される農作物です。私たちが一杯のコーヒーを楽しむまでに、栽培、加工、流通、販売などの多くの過程で、様々な国の、様々な人々がコーヒーの仕事に関わっています。だからこそ、「持続可能性(サステイナビリティ)」を軸にコーヒーを考えることで、世界の様々な地域のサステイナブルな取り組みをつなぐこともできるのです。

Challenge Coffee BaristaとSDGs

コーヒーの消費国である日本で開催するChallenge Coffee Baristaは、日本に住む障がいのある方たちが、コーヒーの仕事を通じて、より活き活きと輝くチャンスを作り出す目的で立ち上がりました。目的に賛同した人や企業が集まり、コンぺティションの成功に向け、新しいパートナーシップを作りあげました。コーヒーの消費国である日本において、Challenge Coffee Baristaは以下のSDGsの目標に貢献します。

コンぺティションで使われるのは、コーヒー生産国の環境や社会問題を解決しようと取り組むプロジェクトやコーヒー農園のコーヒーです。

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ドィトゥン


タイの山岳地帯に住む少数民族の人たちがアヘン栽培から脱却し、コーヒー栽培で生計を立てることで、健康を回復し、地域の発展と環境保全に貢献する「ドィトゥン開発プロジェクト」からのものです。日本からの技術支援の結果、品質が上がり、日本にも輸入されています。
詳しくは:ケシ畑からコーヒー農園へ

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フェダール

コロンビアの知的障がい者の人たちの就学と職業訓練を行う、「フェダール財団」のコーヒー農園で収穫されたコーヒーです。2012年より、品質を上げるために日本から技術支援が始まりました。
詳しくは:生産者を知る「フェダール農園」

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サンミゲル


グアテマラで先住民族の労働者への様々な支援を行う「サンミゲル農園」のコーヒーです。農園内には労働者の健康管理のためのクリニックが併設されており、労働者の子供たちは農園が運営する学校で、先住民族の言葉を話す先生と勉強に励んでいます。

コンぺティションでは、これら3つの「サステイナブルコーヒー」を使い、参加者が自分で考える「最高のブレンド」を作り、独自の工夫を凝らしてコーヒーを淹れることで、競い合います。その味わいを、会場にいらした方々も加わり、審査します。

Challenge Coffee Baristaは「サステイナビリティ」で世界がつながった、コーヒーの新たな挑戦です。